事務所通信 平成20年2号掲載
不景気は商売の師匠・不況に心すべきこと 
最近、「松下幸之助 信念の経営」というDVDを購入しました。
その中で、松下幸之助氏は次のように話されていました。

不景気になってはじめて商売を知る、不景気になってはじめてなすべきを知る、ということでは、今度の不景気になったことは松下電器のために非常に幸せやと、私は思うてんのや。だから、不景気に、非常に皆さんがいろいろ勉強しておられることは、大変なことに存じますけれども、この機会にですな、不景気ほど、われわれはほんとうのことがわかるんやと。不景気にならなんだら、わからへんと。お客さんを迎えて、どの程度お辞儀したらええかということも不景気になってはじめて知ったと。そうなるもんや。不景気にならなんだらそんなんわからへん。不景気が教えてくれる。不景気が大きな商売の師匠である。こう考えたらええと。・・・・・

 関西弁でしゃべっているため、読みにくい所もありますが、要は不景気の時こそ、本質が見えてくるし、本物の経営が要求されると言っているのではないでしょうか。

また、毎回掲載している京セラ名誉会長稲盛和夫氏は「不況に心すべきこと」として、次の5つをあげています。

1. 全員参加による営業力の強化を図る。
2. 新製品開発に全力を尽くす。
3. 原価を徹底的に引き下げる。
4. 生産性を落とさない。
5. 社員との力強い結束力を保つ。

 更に別のところでは、「不況になったからどうのこうのすべきものではなく、常日頃が大切だが、もし常日頃をないがしろにしてきたのであれば、この機会に上記のことに取組み、しかも次に好況になったときもたがを緩めないことが大切である。」旨の発言をしています。
 現在、大変な局面を迎えている企業も多いことと思います。しかし、こういう時だからこそ本物の経営が求められます。「不景気は商売の師匠」「不況に心すべきこと」これらのことを真正面から受け止め、更に一歩前進したいものです。

  

  

所 長  須 田 幸 英
事務所通信 2月号掲載
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